「サビが少し高くて苦しい」「原キーだと最後まで声が持たない」——そんなときはキー(調)を変えると、驚くほど歌いやすくなります。
キーとは曲全体の高さの基準のこと。カラオケの「♯/♭」ボタンで上下させるあれと同じです。この記事では、何音下げればいいかの決め方・キー変更した音源の用意の仕方・やりすぎたときの弊害まで、実際の手順に沿って解説します。
キーを変える前に、現在地を測るところから始めます。この2つが分かれば、下げ幅は自動的に決まります。
たとえば曲の最高音が hiA(A4)で、自分の安定した最高音が G4 なら、その差は半音2つ分。-2が出発点になります。
| いまの状態 | 目安 |
|---|---|
| サビがギリギリ/少し苦しい | -1〜-2 |
| サビが明らかに出ない | -3〜-5 |
| 1オクターブ上が届かない | -5前後、または裏声との併用を検討 |
| 低すぎて声が抜けない・こもる | +1〜+2 で上げる |
数値はあくまで出発点です。実際に歌ってみて、「最高音が余裕をもって出せて、かつ表現も保てる」ところに合わせてください。
1フレーズだけなら出る、という高さは実戦では厳しいことが多いです。サビを通しで歌って、最後まで声が保てるかで判断してください。録音して聴き返すと、力んでいるかどうかが客観的に分かります。
| 方法 | 音質 | 手間 |
|---|---|---|
| キー変更済みのオフボーカルを探す | ◎ もっともきれい | 小(見つかれば) |
| 配布元が複数キーを用意している | ◎ | 小 |
| DAWでピッチ変更する | ○ ±3程度まで自然 | 中 |
| オンラインツールで変換 | △ 大きく変えると劣化 | 小 |
いちばん音質が良いのは、最初からそのキーで作られた音源を使うことです。ボカロ曲の場合、配布元が複数キーのオフボーカルを用意していることがあるので、まず探してみてください(探し方はオフボーカル音源の入手方法)。
見つからない場合はDAWやツールでピッチを変更します。±3程度までなら自然ですが、それを超えると伴奏の音色が不自然になりやすくなります(金属的な響きが出たり、こもったりします)。
ここを間違えると、どれだけ上手く歌っても音痴に聞こえます。よくあるのが次のパターンです。
録音を始める前に、「使う伴奏のキー」と「自分が歌うキー」が同じかを必ず確認してください。MIXを依頼する場合も、キーを変更したことと下げ幅を伝えておくとスムーズです。
「苦しいから下げる」を繰り返すと、今度は逆の問題が起きます。
下げ幅を決めるときは、最高音だけでなくAメロの最低音も確認してください。両端が収まる範囲がベストなキーです。
「原キーで歌いたい」という場合は、次の方法もあります。
キー変更そのものが直ちに問題になるわけではありませんが、使う音源の配布ルールに従うことが前提です。配布ページに記載された利用条件を必ず確認してください(ボカロ・カバーの著作権)。
半音がピアノの隣り合う鍵盤1つ分、1音がその2つ分です。カラオケの「♭1」は半音下げを指します。
まず-3から試すのがおすすめです。多くの場合、そこから±2の範囲に最適解があります。
曲選びから見直したい方は選曲のコツ・自分に合う曲とキーの見つけ方もあわせてどうぞ。
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