ホームブログ › mid2C・hiA・C4 の読み方

mid2C・hiA・C4 の読み方
歌ってみたの音域表記 完全対応表

2026年8月 公開 ・ 音域/キー
YOUMIX 運営者(MIXエンジニア/ボーカルディレクター)のアイコン 監修:YOUMIX ボーカルディレクター 東京・北池袋/歌ってみたMIX・ボーカルディレクション担当
音域表記 mid2C と国際式 C4 の対応を確認するイメージ

音域チェッカーで測ったら「C4〜A4」と出た。ところが歌いたい曲の情報を調べると、最高音は「hiA」と書いてある。——この2つが同じ音だと気づくまでに、時間がかかった方は多いと思います。

結論から言います。C4 = mid2C、A4 = hiA。まったく同じ音です。呼び名が2種類あるだけで、音の高さは1ミリも違いません。

この記事では、歌ってみたで使われる low / mid1 / mid2 / hi / hihi の表記と、国際式の C4・A4 形式の対応表を、lowlowA から hihihiC まで全音載せます。あわせて、多くの方がつまずく「なぜ mid2A が A3 になるのか」という数字のズレも、はっきり説明します。

この記事の使い方。まず下の対応表をブックマークしてください。それだけで、曲の音域情報と自分の測定結果を突き合わせられるようになります。まだ測っていない方は 音域チェッカー(無料・登録不要・ブラウザで測定) をどうぞ。
この記事で分かること
  1. 結論——表記は2種類、指している音は同じ
  2. 完全対応表:lowlowA 〜 hihihiC(全44音)
  3. よく使う12音だけの早見表
  4. なぜ数字がずれて見えるのか(区切りの位置が違う)
  5. low・mid1・mid2・hi・hihi それぞれの意味
  6. 「C4 を C3 と書くサイト」がある理由
  7. #(シャープ)がついた音の読み方
  8. hiA が「男性の壁」と言われる理由
  9. 男女別・平均音域を音名で見る
  10. キーを下げると音名はどう動くか
  11. DAWやカラオケ機器での表記の違い
  12. 音名が言えると、MIXの相談が速くなる
  13. よくある質問(7問)

結論——表記は2種類、指している音は同じ

音の高さを表す方法は、歌ってみた界隈で主に2つ使われています。

呼び方書き方の例どこで使われるか
国際式(科学的音高表記)C4 / A4 / F#3DAW、楽譜アプリ、チューナー、音域チェッカー
歌ってみた表記(カラオケ表記)mid2C / hiA / mid1F#曲の音域まとめサイト、歌い手の概要欄、SNS

どちらが正しい、ということはありません。楽器を扱う人は国際式に慣れていて、歌う人はカラオケ由来の表記に慣れている、という文化の違いです。

ですので、必要なのは「変換できること」だけです。表を1枚持っていれば済みます。

完全対応表:lowlowA 〜 hihihiC(全44音)

これが本記事の中心です。ピアノ中央の「ド」= mid2C = C4 を基準に、上下すべてを並べました。

歌ってみた表記国際式ドレミ目安
lowlowAA0ピアノ最低音付近。歌声ではまず出ません
lowlowBB0
lowlowCC1
lowlowDD1
lowlowEE1
lowlowFF1ファ
lowlowGG1
lowAA1極低音。出せる方はごく少数です
lowBB1
lowCC2男性の低音域の下限あたり
lowDD2
lowEE2
lowFF2ファ
lowGG2男性としてもかなり低い音
mid1AA2男性の低めの話し声あたり
mid1BB2
mid1CC3男性の話し声の中心あたり
mid1DD3
mid1EE3
mid1FF3ファ
mid1GG3男性のAメロでよく使う高さ
mid2AA3女性の低音域/男性のBメロあたり
mid2BB3
mid2CC4ピアノ中央の「ド」。基準の音です
mid2DD4
mid2EE4女性の話し声あたり
mid2FF4ファ
mid2GG4男性のサビで頻出。ここが快適なら選曲は広がります
hiAA4男性ボーカルのひとつの壁
hiBB4
hiCC5女性のサビでよく出る高さ
hiDD5
hiEE5ボカロ曲で頻出
hiFF5ファ
hiGG5女性でも高音域
hihiAA5多くの方は裏声の領域です
hihiBB5
hihiCC6
hihiDD6
hihiEE6
hihiFF6ファ
hihiGG6
hihihiAA6ホイッスルボイスの領域
hihihiBB6
hihihiCC7
覚えるのは1行だけで大丈夫です。mid2C = C4 = ピアノ中央のド」。ここさえ押さえておけば、あとは鍵盤を数えるだけで前後が分かります。

よく使う12音だけの早見表

44音は多すぎる、という方へ。歌ってみたで実際によく登場するのは、この12音です。

表記国際式どんな場面で出てくるか
lowGG2男性の低音自慢が語られるとき
mid1CC3男性の音域の下限としてよく書かれます
mid1GG3男性のAメロ帯
mid2AA3女性の音域の下限としてよく書かれます
mid2CC4すべての基準(中央のド)
mid2EE4女性のAメロ帯
mid2GG4男性のサビ最高音として非常に多い
hiAA4男性が「出るかどうか」を気にする音
hiCC5女性のサビ最高音として非常に多い
hiEE5ボカロ曲の高音サビ
hiGG5かなりの高音。裏声を使う方が増えます
hihiAA5ほぼ裏声の領域

なぜ数字がずれて見えるのか(区切りの位置が違う)

ここが最大の混乱ポイントです。対応表をよく見ると、こんなことが起きています。

同じ「mid2」の中なのに、国際式の数字が 3 と 4 にまたがっています。これは間違いではありません。

理由はシンプルで、2つの表記で「段が切り替わる場所」が違うからです。

表記段が切り替わる音
国際式(C4など)C(ド)で数字が1つ増える
歌ってみた表記A(ラ)で mid1 → mid2 → hi と切り替わる

ドとラで、2音ぶんずれています。この2音ぶんが、「数字が合わない」と感じる正体です。

覚え方。「歌の表記はで切り替わり、楽器の表記はで切り替わる」。この一文で説明がつきます。だから hiA(A4)は mid2G(G4)のすぐ上で、名前は大きく変わるのに音は半音2つぶんしか離れていません。

low・mid1・mid2・hi・hihi それぞれの意味

接頭辞は、おおまかな高さの帯を示しています。

接頭辞範囲感覚的な位置づけ
lowlowA0〜G1歌声ではほぼ使いません
lowA1〜G2男性の低音域
mid1A2〜G3男性の中音域/話し声
mid2A3〜G4男性の高音域/女性の中音域
hiA4〜G5男性の限界付近/女性の高音域
hihiA5〜G6多くは裏声
hihihiA6〜ホイッスルなど特殊な発声

「hi」がついたら女性の音域、というわけではありません。hiA・hiB あたりは男性ボーカルでも日常的に登場します。接頭辞は性別ではなく高さの目安です。

「C4 を C3 と書くサイト」がある理由

他のサイトやアプリで、中央のドが C3 と表示されて戸惑ったことがあるかもしれません。これも間違いではなく、流儀の違いです。

流儀中央のドの呼び名採用している例
国際式(科学的音高表記)C4多くのチューナー、楽譜ソフト、YOUMIXの音域チェッカー
ヤマハ式などC3一部の楽器メーカー、一部のDAWの初期設定
見分け方。そのツールで「ピアノの真ん中のド」を鳴らして、表示が C4 なら国際式、C3 ならもう一方です。1つずれて見えるときは、ほぼ確実にこれが原因です。YOUMIXの 音域チェッカーチューナー は、いずれも国際式(中央ド=C4)を採用しています。

#(シャープ)がついた音の読み方

「C#4」「mid2F#」のように # がつくことがあります。これは半音(鍵盤の黒鍵ひとつぶん)高いという意味です。

表記読み国際式
mid2C#ミッドツーシーシャープC#4
mid2F#ミッドツーエフシャープF#4
hiA#ハイエーシャープA#4

まれに「D♭4」のようにフラット(♭)で書かれることもあります。C#4 と D♭4 は同じ音です(ピアノでは同じ鍵盤)。曲の情報サイトによって書き方が変わるだけなので、気にしなくて大丈夫です。

hiA が「男性の壁」と言われる理由

歌ってみたの世界で、hiA(A4)だけが特別扱いされているのに気づいた方もいると思います。理由は2つあります。

理由1:多くのJ-POP・ボカロ曲のサビ最高音がこの付近にある

男性ボーカル曲のサビ最高音は mid2G(G4)〜 hiC(C5) に集中します。その入口が hiA です。hiA が無理なく出せるかどうかで、原キーのまま歌える曲の数が大きく変わります。

理由2:多くの男性にとって声の切り替わり地点にあたる

地声から裏声へ移行する境目が、この付近に来る方が多いためです。hiA だけ急に苦しくなる、声が裏返るという相談は、実際とても多く受けます。

もし hiA が厳しいと感じたら、キーを何音下げるかの計算方法裏声・ミックスボイスの基礎 をあわせてご覧ください。出ない音を無理に出すより、キーを2つ下げたほうが、仕上がりは確実に良くなります。

男女別・平均音域を音名で見る

あくまで目安ですが、自分の位置を把握する助けになります。

おおよその音域(歌ってみた表記)国際式
男性の平均的な地声lowG 〜 mid2G 前後G2 〜 G4
男性・高音が得意な方mid1C 〜 hiC 前後C3 〜 C5
女性の平均的な地声mid1G 〜 hiC 前後G3 〜 C5
女性・高音が得意な方mid2A 〜 hiF 前後A3 〜 F5
注意。これは「地声でおおむね安定して出せる範囲」の目安です。裏声を含めればもっと広がりますし、体調や時間帯でも上下します。測定値が表より狭くても、それは能力の問題ではありません。正しい測り方は 音域の調べ方と音域診断の見方 にまとめています。

キーを下げると音名はどう動くか

音名が読めるようになると、キー変更の計算がとても簡単になります。ルールは1つだけです。

キーを1つ下げる = 音名を半音1つぶん下げる。表記が mid2 と hi にまたがっても関係ありません。鍵盤を左に1つずらすだけです。

具体例を3つ挙げます。

原曲の最高音-1-2-3
hiC(C5)hiB(B4)hiA#(A#4)hiA(A4)
hiA(A4)mid2G#(G#4)mid2G(G4)mid2F#(F#4)
mid2G(G4)mid2F#(F#4)mid2F(F4)mid2E(E4)

hiA を1つ下げると mid2G# になる——名前が hi から mid2 に変わるので驚くかもしれませんが、音としては半音ひとつ下がっただけです。区切りが A にあるせいで、名前だけが大きく変わって見えています。

下げ幅の決め方そのものは 自分の音域が分かったら次にやることキー変更のやり方と目安 で詳しく解説しています。

DAWやカラオケ機器での表記の違い

実際に作業を始めると、場所によって表記が変わります。整理しておきます。

場所よくある表記注意点
DAWのピアノロールC4 / C3ソフトによって中央ドの呼び名が違います。設定で変更できる場合もあります
チューナーアプリC4 など国際式おおむね国際式です
カラオケ機器のキー設定±0、-1、-2 …音名ではなく半音単位の増減です。-2 は半音2つ下という意味
曲の音域まとめサイトmid2C / hiA歌ってみた表記が主流です
YOUMIXの音域チェッカーC4(国際式)ページ内に対応表があります

カラオケの「-2」は音名ではありません。「今の高さから半音2つぶん下げる」という相対的な指示です。ここを混同すると、依頼時のやりとりで話が食い違います。

🎚 キーや音域のご相談から承ります。歌える範囲で、いちばん良い1本を一緒に作りましょう。
歌ってみたのMIXを相談・依頼する(YOUMIX/7,000円〜・マスタリング込み)

音名が言えると、MIXの相談が速くなる

最後に、実務の話をひとつ。音名を使えると、MIXの依頼が驚くほどスムーズになります。

伝え方受け取る側で起きること
「サビの高いところが苦しいです」どの音か探すところから始まります。確認のやりとりが1往復増えます
「hiC(C5)から上が苦しいです」処理する帯域が一度で決まります。初回の仕上がりが近くなります

とくに耳に刺さる帯域の処理ピッチ補正の強さの判断では、最高音が分かっているかどうかで作業の精度が変わります。MIX依頼のテンプレート にも音域の記入欄を用意していますので、測定結果をそのまま書き写していただければ十分です。

ご自身の音域がまだ分からない方は、音域チェッカー(無料・ブラウザ・登録不要)で3分ほどで測れます。結果は国際式(C4形式)で出ますので、この記事の表でそのまま mid2C 形式に変換できます。

よくある質問

Q. mid2C と C4 は同じ音ですか?

A. はい、まったく同じ音です。ピアノのちょうど真ん中にある「ド」を指します。歌ってみたやカラオケでは mid2C、楽器やDAWでは C4 と呼ばれることが多いだけで、高さは同じです。

Q. hiA は国際式でいうと何ですか?

A. A4 です。mid2G(G4)のすぐ上の「ラ」にあたります。男性ボーカルにとってひとつの壁と言われる高さで、J-POPやボカロのサビで頻繁に登場します。

Q. どうして mid2A が A3 になるのですか。数字がずれて見えます。

A. 2つの表記で区切りの位置が違うためです。国際式は C(ド)で数字が上がり、歌ってみた表記は A(ラ)で段が切り替わります。そのため mid2 の中で A3・B3 と C4〜G4 が混在します。

Q. C4 を C3 と表記しているサイトがあるのはなぜですか?

A. 数字の振り方の流儀が2つあるためです。中央ドを C4 と呼ぶ国際式と、C3 と呼ぶ方式があります。他サイトと1つずれて見えるときは、ほぼこれが原因です。当サイトは国際式です。

Q. lowG や hihiA はどのくらいの高さですか?

A. lowG は G2 で、男性としてもかなり低い音です。hihiA は A5 で、多くの方にとっては裏声の領域にあたります。

Q. キーを2つ下げると、音名はどう変わりますか?

A. 半音を1と数えて、2つぶん下に動きます。hiA(A4)の曲を2つ下げると mid2G(G4)です。鍵盤を左に2つずらすだけ、と考えてください。

Q. 音名が分かると、MIXの依頼で何か役に立ちますか?

A. 相談が速くなります。「サビが苦しい」より「hiC から上が苦しい」と伝えていただけると、狙う帯域が一度で決まります。録り直しの回数も減らせます。

まとめ

覚えることは、実はたったこれだけです。

音名は、歌う人とエンジニアが同じものを指すための共通の言葉です。読めるようになると、曲の音域情報が読めるようになり、キーの計算ができるようになり、MIXの相談も具体的にできるようになります。覚える価値のある、数少ない「用語」だと思っています。

まずは 音域チェッカー でご自身の音域を測って、この表で mid2C 形式に変換してみてください。次のステップは 測った音域を選曲に使う3ステップ にまとめています。用語全般は 歌ってみた用語辞典 もどうぞ。

その録り音、MIXに出せる状態ですか? ─ 無料の宅録3点セット

選曲から投稿までにやることを1枚にまとめた宅録チェックシートを無料でお配りしています。累計3,000曲のMIXで毎回確認している10項目のセルフ診断シートと、そのまま使える依頼文テンプレート集もセットです。所要15分、メールアドレスだけで受け取れます。

▶ 無料でチェックシートを受け取る
営業のご連絡はいたしません。1クリックでいつでも配信解除できます。

← ブログ一覧へ戻る