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MIX依頼のファイル命名規則【Main・Harm・Gaya・Cho】

2026年8月 公開 ・ MIX/準備
YOUMIX 運営者(MIXエンジニア/ボーカルディレクター)のアイコン 監修:YOUMIX ボーカルディレクター 東京・北池袋/歌ってみたMIX・ボーカルディレクション担当
MIX依頼用のファイル名を整理しているところ

MIXを依頼するときに、意外と差が出るのがファイル名です。「録音1.wav」「新規録音 2 (1).wav」のまま送ってしまうと、MIX側は「どれがメインで、どれがハモリ?」から確認しなければならず、着手が遅れます。逆に名前が整っていれば、開いた瞬間に構成が分かり、その日のうちに作業が始められます。

この記事では、YOUMIXが実際の案件で使っている命名規則を、そのまま真似できる形で公開します。覚えるのは Main / Harm / Gaya / Cho / Inst の5語だけです。

結論:この形で送れば伝わる

まずは完成形から。実際の案件フォルダは、こんな見た目になっています。

📁 260628_れい_シネマ[BPM124]
 ├ 00_シネマ_Inst+3[BPM124].wav
 ├ 00_シネマ_Ref[BPM124].wav
 ├ 01_Main1.wav
 ├ 02_Main2.wav
 ├ 03_Harm1.wav
 ├ 04_Harm2.wav
 ├ 05_Gaya1.wav
 └ 06_Cho1.wav

ポイントは3つです。

役割の略語(これだけ覚えればOK)

略語意味使う場面
Mainメインボーカル主旋律。ダブル録りやAメロ/サビで分けたなら Main1・Main2…
Harmハモリ上ハモ・下ハモ。Harm1・Harm2… と番号で分ける
Gayaガヤ・合いの手「Hey!」「せーの」など、掛け声やアドリブ的な短いフレーズ
Choコーラス「Uh」「Ah」など、言葉ではなく声で厚みを足すパート
Instオフボーカル(カラオケ音源)そのまま Inst でOK。キーを変えたなら Inst+3 のように書く
Ref参考音源原曲や、仕上がりの参考にしたい音源

「ガヤ」と「コーラス」は混同されがちですが、MIXでは処理がまったく違います。Gaya は言葉として聴かせたい(前に出す・左右に散らす)、Cho は響きとして馴染ませたい(奥に置く・広げる)ため、名前で分けてもらえるだけで判断が早くなります。ハモリの作り方そのものは ハモリの作り方【3度上・3度下】 をどうぞ。

フォルダ名の付け方

フォルダ名は 日付_名前_曲名[BPM] の形をおすすめしています。

260628_れい_シネマ[BPM124]

BPMやキーが分からない場合は、無料の BPM・キー判定ツール で調べられます。キーの考え方は 原曲のキーの調べ方 にまとめています。

ファイル名の付け方

① 先頭の連番(00〜)

数字を先頭に付けると、フォルダ内で常に同じ順番に並びます。ルールはシンプルに、

数字は必ず2桁(01, 02 …)にしてください。1桁だと「1, 10, 11, 2」のように並んでしまいます。

② 役割+番号

同じ役割が複数あるときは、Main1 Main2 のように末尾に番号を振ります。番号の意味は「録った順」でも「上ハモ→下ハモの順」でも構いませんが、1つの案件の中では統一してください。迷ったら、依頼メッセージに一行「Harm1が上ハモ、Harm2が下ハモです」と添えれば完璧です。

③ オケのキー表記

原曲キーのままなら Inst、キーを変えたなら Inst+3 Inst-2 のように、変更した分だけ書き足します。ここが抜けていると、MIX側で原曲と重ねたときにキーが合わず、原因調査に時間を取られます。キー変更については キー変更(移調)の考え方 も参考にしてください。

こういう名前は困ります(NG例)

NGな名前何が困るか
録音1.wav役割が分からない。全部再生して聴き分ける必要がある
メイン最新.wav / メイン本番_これ.wav「最新」がどれか、後から見ると本人にも分からなくなる
Audio 1_02 (1).wavDAWの自動名のまま。空白と括弧はトラブルの元
ハモリ.wav / ハモリ2.wav日本語でも意味は通じるが、環境によって文字化けすることがある
main.wav / MAIN.wav が混在大文字小文字が混ざると並び順が崩れる

特に「最新」「本番」「これ」といった相対的な言葉は避けてください。送る時点では明確でも、修正のやり取りが2〜3往復した頃には、どれが最終版か分からなくなります。使わないテイクは、そもそも送らないのが一番確実です。

よくある質問

テイクを複数送りたいときは?

基本は「使ってほしいテイク1本だけ」を送ってください。どうしても選べない場合は 01_Main1_takeA.wav 01_Main1_takeB.wav のように末尾で分け、依頼文で「サビはtakeBが好みです」と伝えてもらえれば対応できます。

1本のファイルに全部入っています

メインもハモリも1本にまとまっている場合、MIXで個別に処理できません。DAWでパートごとに書き出し直してください。書き出しの設定(WAV/頭合わせなど)は MIX依頼時の音源の準備 に詳しくまとめています。

DAWのトラック名も揃えるべき?

揃えておくと書き出しがそのまま正しい名前になるので、断然ラクです。録音前にトラック名を Main1 Harm1 …と決めておけば、書き出し時に手で付け直す手間がなくなります。

ファイルの渡し方は?

フォルダごとZIPにして、ギガファイル便などのファイル転送サービスで送るのが定番です。手順は MIX音源の渡し方・ファイル便の使い方 をどうぞ。

現場から:命名は「MIXの最初の指示書」

MIXを受けていて実感するのは、ファイル名がそのまま指示書になっているということです。名前が整ったデータが届くと、まず全体像が見えて、「このGayaはサビ前だけだな」「Cho1とCho2は重ねて広げよう」と、聴く前から方針が立ちます。そのぶん、細かい表情づくりに時間を使えます。

逆に、名前が曖昧なデータは、確認のメッセージが1往復増えます。1往復=半日〜1日。せっかく良いテイクが録れていても、それだけで納品が遅れてしまうのはもったいない話です。

命名規則は、慣れれば1分もかかりません。しかも一度DAWのテンプレートに入れてしまえば、次からは自動です。最初の1曲だけ丁寧にやってみてください。

YOUMIXにご依頼いただく場合、この命名でなくても対応します。ただ、この形で送っていただけると確認のやり取りが減り、着手が早くなります。判断に迷ったら、そのまま送っていただいてOKです。
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録音そのものの準備は 歌ってみたの録音ガイド、依頼全体の流れは MIX依頼の流れ完全ガイド にまとめています。

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