ホームブログ › 歌ってみたのヘッドホンの選び方

歌ってみたのヘッドホン・イヤホンの選び方
録音用とMIX確認用は、別の道具です

2026年9月3日 公開 ・ 録音・機材
YOUMIX 運営者(MIXエンジニア/ボーカルディレクター)のアイコン 監修:YOUMIX ボーカルディレクター 東京・北池袋/歌ってみたMIX・ボーカルディレクション担当・累計3,000曲
歌ってみたの宅録でモニターヘッドホンを使って録音しているイメージ

「マイクは買った。オーディオインターフェースも買った。ヘッドホンは家にあるやつでいいよね?

この質問を、ほんとうによくいただきます。そして、送られてくるデータのトラブルで最も多いのが、この「家にあるやつ」が原因のものです。マイクの値段よりも、部屋の広さよりも、ヘッドホンの種類のほうが、録れたデータの直せる/直せないを決めてしまうことがあります。

この記事では、歌ってみたの録音とMIX確認に使うヘッドホン・イヤホンについて、「なぜそれがダメなのか」という理由の部分まで含めて整理します。結論だけ先に書くと、次の3行です。

先にお断りしておきます。この記事に出てくる価格は、2026年9月時点で一般的に見かける実売の価格帯を目安として書いたものです。相場は時期や販売店で変動しますので、購入前に必ずご自身でご確認ください。また、特定の製品を推奨・保証するものではなく、「そのクラスで定番として名前が挙がることが多いもの」を例として挙げています。当社はメーカーや販売店との利害関係を持っていません。
この記事の流れ
  1. 結論(3行)
  2. ヘッドホンには「録音用」と「確認用」という別々の仕事がある
  3. 録音に密閉型が必要な理由──「かぶり」はMIXで消せない
  4. 密閉型・開放型・イヤホンの比較表
  5. ワイヤレス(Bluetooth)が録音に使えない理由──遅延の話
  6. 予算別の目安(0円/5,000円/1万円/2万円)
  7. モニターヘッドホンとリスニングヘッドホンの違い
  8. 録音するときの正しい使い方(音量・片耳・ケーブル)
  9. 納品されたMIXを確認するときの注意点
  10. よくある失敗7つ
  11. どこまでお金をかけるべきか──自分でMIXする人/依頼する人
  12. よくある質問

1. 結論(3行)

この3つを守るだけで、MIX依頼のトラブルのうち「録り直しになる」タイプのものは、かなりの割合で避けられます。以下、理由を順番に説明します。

2. ヘッドホンには「録音用」と「確認用」という別々の仕事がある

まず、ここを分けないと話がこんがらがります。歌ってみたを作る過程で、ヘッドホンはまったく性格の違う2つの仕事をしています。

役割いつ使うかそこで求められること優先度
録音用歌を録っている最中オケを外に漏らさない/遅れずに届ける必須
確認用録音後・納品後に音を聴くとき音の粗が見える/味付けが少ないあると良い

ポイントは、この2つで「良いヘッドホン」の定義が違うことです。録音用に求められるのは音質ではなく「漏れないこと」と「遅れないこと」。確認用に求められるのは「正直な音」。だから、高級なリスニング用ヘッドホンを持っていても、録音には向かないことがあります。

そして予算に限りがある場合、先に用意すべきなのは録音用です。理由は単純で、録音の失敗は後から直せませんが、確認は他の環境(スマホ、イヤホン)で代用が効くからです。

3. 録音に密閉型が必要な理由──「かぶり」はMIXで消せない

何が起きているか

歌ってみたの録音では、あなたの口元から10〜20cmの場所にマイクがあります。そして、そのすぐ横──耳──でオケが鳴っています。ヘッドホンから音が漏れると、その漏れた音がマイクに入ります。

これを「かぶり」と呼びます。録音ファイルを開いても、パッと見では分かりません。歌の波形しか見えないからです。しかし、MIXでボーカルを持ち上げていくと、一緒に薄いオケが浮き上がってきます。

【かぶりがあるデータで起きること】 ・ボーカルを大きくすると、うっすら二重にオケが鳴る ・オフボーカル音源とタイミングがわずかにズレて、輪郭がボヤける ・リバーブをかけると、かぶったオケにもリバーブがかかる ・ピッチ補正が誤動作する(オケの音程を拾ってしまう) → いずれも「ボーカルだけ」を取り出せないため、修正できません。

なぜ「消せない」のか

よく「MIXでノイズを消せるなら、かぶりも消せるのでは」と聞かれます。エアコンの音や環境ノイズは、ずっと一定の音として鳴っているので、その特徴を機械的に見つけて減らすことができます。

しかし、かぶったオケは「消したい音」と「残したい音」がまったく同じ音楽です。同じ曲、同じ音程、同じタイミングで鳴っています。機械にも人間にも、両者を区別する手がかりがありません。MIXで直せることと直せないことの境界線のうち、これは完全に「直せない」側です。

密閉型なら、なぜ漏れないのか

ヘッドホンは、耳を覆う部分(ハウジング)の背面が開いているか閉じているかで、大きく2種類に分かれます。

開放型の「音が抜ける」という長所が、録音の現場ではそのまま短所になります。抜けた音は、まっすぐマイクへ向かいます。

4. 密閉型・開放型・イヤホンの比較表

タイプ録音MIX確認音漏れ長時間の快適さ価格帯の目安
密閉型
ヘッドホン
◎ 最適少ない△(蒸れやすい)5,000〜30,000円
開放型
ヘッドホン
× 不可多い10,000〜50,000円
セミオープン△ 条件つき中くらい10,000〜30,000円
有線
カナル型イヤホン
○ 代用可とても少ない1,000〜20,000円
ワイヤレス
イヤホン
× 不可少ない3,000〜40,000円
スピーカー× 不可

この表の読み方

「録音」の列が×のものは、代わりがありません。どんなに高価でも、Bluetoothのイヤホンで録音してはいけません。逆に、有線のカナル型イヤホン(耳栓のように挿し込むタイプ)は、実は録音の代用としてかなり優秀です。音漏れが物理的にほとんどなく、遅延もありません。

「手持ちのスマホ付属の有線イヤホンしかない」という方は、それで録って構いません。密閉型ヘッドホンを買うまでの間、それは正しい選択です。買えないから録らない、が一番もったいない。

セミオープンについて。スタジオ定番として名前が挙がるモデルの中には、開放型と密閉型の中間にあたる「セミオープン」構造のものがあります(AKG K240 Studio など)。装着感が良く確認用としては評価が高い一方、音漏れは開放型寄りです。録音に使う場合は、モニター音量をかなり絞る必要があります。最初の1台としては密閉型のほうが無難です。

5. ワイヤレス(Bluetooth)が録音に使えない理由──遅延の話

数字で見ると分かりやすい

Bluetoothは、音を圧縮して電波で飛ばし、受け取った側で展開して鳴らします。この一連の処理に時間がかかるため、原理的に遅延がゼロになりません。

接続方法遅延の目安歌の録音に使えるか
有線(アナログ)ほぼ0ミリ秒使える
オーディオIF経由
(ダイレクトモニター)
ほぼ0ミリ秒使える
PC経由
(ソフトを通す)
5〜20ミリ秒設定しだいで使える
Bluetooth
(低遅延コーデック)
40〜80ミリ秒程度厳しい
Bluetooth
(一般的な接続)
100〜250ミリ秒程度使えない

人が「歌いながら違和感を覚えない」とされる遅延は、おおむね10ミリ秒前後までです。100ミリ秒(0.1秒)は、体感としてはっきり分かるズレになります。

本当に厄介なのは「気づけないこと」

遅延の恐ろしいところは、歌っている本人が正しく合わせようとしてしまう点です。遅れて聞こえてくるオケに一生懸命合わせると、実際の録音データはその分だけ前にズレます。そして本人の耳の中では、ぴったり合って聞こえています。

MIXに出して初めて「全体が0.1秒ズレている」と指摘されるのが、このパターンです。詳しい直し方は歌ってみたのタイミングがズレる原因と直し方にまとめていますが、録る前に有線にしておけば、そもそも起きません。

6. 予算別の目安(0円/5,000円/1万円/2万円)

予算選択肢できること限界
0円手持ちの有線イヤホン録音は問題なくできる低音の量が読めず、音の判断には使えない
〜8,000円入門クラスの密閉型モニター
(ATH-M20x など)
録音用として完成。ここで打ち止めでよい細かい粗までは見えにくい
〜20,000円中位クラスの密閉型
(ATH-M40x/M50x、SRH440 など)
録音+自分でMIXする際の確認にも使える低音の量感はまだ環境差が出る
20,000円〜スタジオ定番機
(MDR-CD900ST、MDR-7506、DT770 PRO など)
粗が正確に見える。長く使える音が良く聞こえるわけではない(むしろ厳しく聞こえる)

正直に書くと、多くの人は8,000円で足ります

ここは、はっきり書いておきたいところです。あなたが「歌う人」で、MIXは依頼するつもりなら、8,000円クラスの密閉型で十分です。そこから先の価格差が効いてくるのは、音を判断して手を動かす人(=MIXする人)の領域だからです。

浮いたお金の使いどころとしては、マイク部屋の反響対策のほうが、仕上がりへの影響が大きくなります。特に反響対策は、毛布1枚から始められて効果が分かりやすい部分です。

MDR-CD900ST について一言。日本のレコーディングスタジオで長年の定番となっているモデルですが、「定番だから初心者にも最適」とは限りません。このヘッドホンは粗を見つけるための道具で、音楽を気持ちよく聴く用途には向いていません。また、標準プラグ(6.3mm)仕様のため、スマートフォンや一般的なPCに直接挿すには変換が必要です。買う前に、自分の機材につながるかを確認してください。

7. モニターヘッドホンとリスニングヘッドホンの違い

店頭やネットで「モニターヘッドホン」と書かれているものと、そうでないものは何が違うのか。ざっくり言えば、味付けの方向が逆です。

種類設計の狙い聴いた印象向いている用途
リスニング用気持ちよく聴ける低音が豊か。派手で楽しい音楽鑑賞
モニター用粗が見える素っ気ない。アラが目立つ録音・MIX・確認

リスニング用は、低音と高音を持ち上げていることが多く、そのぶん問題が見えにくくなります。「自分の環境では良く聞こえたのに、投稿したら低音が出すぎていた」というのは、この差から起きます。

ただし誤解しないでほしいのは、モニターヘッドホンのほうが「音が良い」わけではないということです。目的が違うだけです。歌の録音そのものには、どちらを使っても大きな差は出ません。差が出るのは、音量バランス声が埋もれる・こもるといった、判断が必要な場面です。

8. 録音するときの正しい使い方(音量・片耳・ケーブル)

① モニター音量は「歌が埋もれない範囲で、できるだけ小さく」

オケを大きくすればするほど、気持ちよく歌えます。しかし、大きくするほど音漏れは増え、音程は不安定になります。自分の声が聞こえにくくなるため、無意識に力んで声を張ってしまうからです。

実務的な目安は、「自分の生の声と、オケが同じくらいに聞こえる音量」です。歌いながら、片方のイヤーパッドを一瞬持ち上げてみてください。そのとき聞こえる自分の声と、ヘッドホンの中のオケの音量が近ければ適正です。

② 片耳を外すかどうかは、目的で決める

状態メリットデメリット向いている人
両耳オケがよく聞こえる/音漏れが少ない自分の声が分かりにくいまずはここから
片耳を外す自分の生の声が聞こえ、音程を取りやすい外した側から音が漏れる音程が不安定な人
片耳をずらす上の中間実用的な折衷案

順番としては、まず両耳で、モニター音量を下げて試す。それでも音程が安定しないなら片耳を試す。片耳にするなら、音漏れが増えるぶんモニター音量をさらに下げる。この順で調整してください。

③ ケーブルは、意外と事故のもと

9. 納品されたMIXを確認するときの注意点

ここは依頼した人にこそ関係する章です。MIXが納品されたあと、どう聴いて、どう判断するか。

1つの環境だけで判断しない

ヘッドホンは耳のすぐそばで鳴るため、低音が実際より多く感じられます。逆にスマートフォンのスピーカーは、低音がほとんど出ません。あなたの動画を観る人の環境は、そのどちらもあります。

【納品後のチェック手順(所要10分)】 1. ヘッドホンで通して1回聴く 2. イヤホンで通して1回聴く 3. スマホのスピーカーで通して1回聴く 4. 3つとも歌詞が最後まで聞き取れるかを確認 5. 気になった箇所を「何分何秒」でメモする → 3つのうち1つだけで気になる点は、環境の癖の可能性が高い → 3つとも気になる点が、本当に直すべき点

修正を頼むときの書き方

「なんか薄い気がします」では、受ける側は動けません。環境・箇所・現象の3点を書いてください。

【伝わる書き方の例】 △ 悪い例 「サビがちょっと物足りない気がします」 ◎ 良い例 「スマホのスピーカーで聴いたとき、 1:52〜2:10のサビ歌詞が聞き取りにくく感じました。 ヘッドホンでは問題なく聞こえています」

環境まで書いてあると、受ける側は「では中音域の処理を見直そう」と具体的に動けます。修正のやり取りをどこまで頼めるかについては、MIXの修正依頼のコツにまとめています。

10. よくある失敗7つ

失敗何が起きるか直せる?
① スピーカーで
オケを流して録った
オケが丸ごとマイクに入る直せない
② 開放型で録った薄くオケがかぶる直せない
③ Bluetoothで録った全体が0.1秒前後ズレる△(全体ズレなら補正可)
④ モニター音量が
大きすぎた
音漏れ+力んだ発声になる直せない
⑤ ケーブルが
服に擦れた
不規則なノイズが混ざる△(手作業で減らせる場合あり)
⑥ リスニング用で
音量バランスを決めた
低音過多/ボーカル小さめになる○(MIXで調整可)
⑦ 片耳だけで
ずっと録った
音漏れ+左右の聞こえ方が偏る

この表の「直せない」が3つあることに注目してください。①②④は、すべてヘッドホンの選び方と使い方の問題です。マイクを1万円上げるより、ここを直すほうが、仕上がりへの影響は大きくなります。

11. どこまでお金をかけるべきか──自分でMIXする人/依頼する人

あなたの立場必要なヘッドホン予算の目安次に投資すべきもの
歌う人
(MIXは依頼)
密閉型・有線が1本5,000〜8,000円マイク反響対策
自分でMIXしたい人密閉型1本+確認用の環境15,000〜30,000円複数環境での聴き比べ
受けて仕事にする人密閉型+開放型+スピーカー50,000円〜部屋の音響

「歌う人」が高いヘッドホンを買っても、あまり報われない理由

これは何度でも書いておきたいところです。高価なモニターヘッドホンは、粗を見つけるための道具です。粗を見つけたあとに、それを直す手段(MIXの技術)を持っていなければ、気になる点だけが増えて、直せないままになります。

歌い手にとっての正しい投資順は、おおむね次のようになります。

  1. 密閉型・有線ヘッドホン(5,000〜8,000円)── ここで録音の失敗が消える
  2. 部屋の反響対策(0〜5,000円)── 毛布・カーテン・クローゼットで足りる
  3. オーディオインターフェースとマイク(15,000円〜)── 音の入口
  4. MIXを依頼する ── ここから先は、道具ではなく人の仕事

この順番でいくと、3万円前後で「MIXに出せば十分に良くなる」録音環境が完成します。逆にここを飛ばして高価な機材を先に買うと、録音の失敗はそのまま残ります。詳しくは歌ってみたはいくらかかる?費用の全内訳もあわせてご覧ください。

録れた音源が「使える状態か」を、無料で確認できます。
ファイル形式・音割れ・かぶりの有無まで見たうえでお返事します。
料金と依頼の流れを見る

12. よくある質問

Q. 歌ってみたの録音に、ヘッドホンは絶対に必要ですか?

必要です。ヘッドホンなしでスピーカーからオケを流して歌うと、そのオケの音がそのままマイクに入ります。歌だけを録ったつもりのファイルにオケが混ざり、MIXの段階で分離できません。マイクやオーディオインターフェースの前に、まずヘッドホンを用意するだけで、録音の失敗は大きく減ります。

Q. 開放型で録音してはいけないのはなぜですか?

開放型は構造上、鳴っている音が外に漏れます。歌の録音では口元にマイクがあり、そのすぐ横で漏れた音が鳴るため、オケがマイクに回り込みます。これが「かぶり」で、MIXでは取り除けません。開放型はMIXの確認には向いていますが、録音時のモニターには密閉型を使ってください。

Q. ワイヤレスのイヤホンで録音してもいいですか?

録音時のモニターには向きません。Bluetoothは原理的に遅延が発生し、一般的な接続では100〜250ミリ秒程度、低遅延をうたうものでも数十ミリ秒残ります。歌いながら違和感なく合わせられるのはおおむね10ミリ秒前後までなので、この差は無視できません。遅れて聞こえるオケに合わせると、録れたデータそのものがズレます。

Q. 予算5,000円くらいでも大丈夫ですか?

録音用としては十分に成立します。5,000〜8,000円前後には、密閉型・有線の入門モニターがいくつもあります。歌の録音でヘッドホンに求められる仕事は「オケを漏らさず届ける」「遅れずに返す」の2つで、これは入門機でも果たせます。価格差が効くのは、録音ではなく音を判断する場面です。

Q. モニターヘッドホンと普通のヘッドホンは何が違うのですか?

目的が逆向きです。リスニング用は低音と高音を強めて気持ちよく聴けるように作られており、そのぶん粗が見えにくくなります。モニター用は粗が見えることを優先して味付けを抑えています。録音時はどちらでも大きな差は出ませんが、自分でMIXする場合や納品音源を確認する場合は、味付けの少ないほうが判断を誤りにくくなります。

Q. 納品されたMIXを、自分のヘッドホンだけで判断してもいいですか?

1つの環境だけで判断しないほうが安全です。ヘッドホンは低音が多めに感じられ、スマホのスピーカーでは低音がほとんど出ません。ヘッドホン・イヤホン・スマホのスピーカーの3つで通して聴き、3つとも歌詞が聞き取れるかを確認するのが実務的です。修正を依頼するときは「どの環境で、どこが、どう聞こえたか」を書くと話が早く進みます。

Q. 片耳だけ外して歌ったほうがいいと聞きましたが、本当ですか?

人によります。片耳を外すと自分の生の声が直接聞こえ、音程が取りやすくなる方がいます。一方で、外した側からオケが漏れてマイクに入りやすくなります。まずは両耳で、オケの音量を「歌が埋もれない範囲でできるだけ小さく」設定して試し、それでも音程が不安定なら片耳を試す、という順番をおすすめします。

Q. ヘッドホンを買い替えたら、MIXの仕上がりは良くなりますか?

録音の失敗が減るという意味では効果があります。音漏れやタイミングのズレは、後から直しきれない問題だからです。ただし、高価なものに変えても歌そのものや部屋の反響は変わりません。密閉型・有線を用意する、録音レベルを適正にする、部屋の反響を減らす。この3つを先に済ませたほうが、同じ金額でも仕上がりへの影響は大きくなります。

おわりに

ヘッドホンは、機材の中でいちばん軽く見られがちです。マイクのように分かりやすく音が変わるわけでもなく、値段の話も盛り上がりません。

それでも最初に書くべきだと考えたのは、ここでの失敗だけが「後から直せない」からです。マイクが安くても、部屋が響いていても、MIXである程度は寄せられます。しかし、かぶってしまったオケと、ズレて録れたタイミングは戻せません。

もし今、手元に有線のイヤホンしかないなら、それで録り始めてください。それは妥協ではなく、正しい判断です。そして次に何か1つ買うなら、5,000円台の密閉型ヘッドホンを選んでください。そこから先は、道具ではなく歌の話になります。

録音が終わったら、次はMIXです。
YOUMIXは料金を公開しています。1曲7,000円から、修正込み。
料金と依頼の流れを見る
その録り音、MIXに出せる状態ですか? ─ 無料の宅録3点セット

累計3,000曲のMIXで毎回確認している10項目を、自分で採点できる診断シートにしました。録り直しが必要かどうかを、送る前に自分で判断できます。宅録チェックシート依頼文テンプレート集もセットです。所要15分、メールアドレスだけで受け取れます。

▶ 無料でチェックシートを受け取る
営業のご連絡はいたしません。1クリックでいつでも配信解除できます。

← ブログ一覧へ戻る